管理薬剤師とは、一般的な薬局や保険調剤を取り扱うドラッグストアなどの管理を行う薬剤師のことを指します。管理薬剤師が薬局長であることが多く、その薬局・店舗の医薬品や物品・構造設備・勤務する従業員・調剤亜業務などを管理しています。薬局に勤務する従業員の教育指導や監督を行うこともありますし、必要があれば薬局開設者に対して意見を述べることもあります。薬剤師としての知識はもちろん、管理能力も要求される職業です。
管理薬剤師はどうやってなるの?
管理薬剤師は、あくまで薬剤師としての資格を持っていることが基本になります。「管理」という言葉が付いてはいますが、薬剤師としての業務をこなしていくなかで、薬局・店舗全体の管理をしていくことになります。そのため、まずは薬剤師の資格を取得しましょう。薬剤師の資格を取るには、医学部で6年間学んだ後、薬剤師国家試験という資格試験に合格する必要があります。試験に合格して薬剤師の資格を取得したら、実際に薬局や店舗で働いて、知識と経験を深めていきましょう。管理薬剤師になることを希望している場合は、一般的には3年の実務経験を積んだ後に、管理薬剤師になるかどうかを検討します。3年以上の実務経験がある薬剤師なら誰でも管理薬剤師になれるので、薬剤師の資格の他に特別な資格は必要ありません。
知識を深める努力と人間性が大切
薬剤師の資格と実務経験があれば誰でもなれる管理薬剤師ですが、薬局・店舗を管理する以上、周囲の人たちからの信頼がなければ上手く業務をこなしてはいけないでしょう。薬剤師としての知識の他に、医療事務・レセプト・医療保険などに関する知識も深めておき、あらゆる状況に柔軟に対応できるようにしておくと良いでしょう。また、効率よく薬局を管理する管理能力が高いと業務をこなしやすいですし、安心して管理を任せてもらえる人間性も大切です。常に周囲に目を配り、小さな変化に気付ける気配りもできると良いですね。